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cityscapes #2

by happyender girl

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1.
鬱屈と歩く君は手をひらひらさせて そう言い表してしまうのはとても簡単で 君が憎悪だというのならとてもそれは残酷だ 下卑た笑みを浮かべたあいつらを 君はその圧倒的な美しさ、可憐さで 一人残らず跡形も残さず完璧に焼き払ってくれた 振り向いた君はいつものように誰よりも 鮮烈なスマイルを 突然あの角から大量の車がやってきて みんな残らず犯されてしまえばいいのに 君は憎悪ではないだろう だってこんなにも優しく 美しく 笑う 下卑た笑みを浮かべたあいつらを 君はその圧倒的な正しさ、慈悲深さで 一人残らず跡形も残さず完璧に焼き尽くしてくれた 振り向いた君はいつものように誰よりも 鮮烈なスマイルを いつか下卑た笑みを浮かべたあいつらを 君はその圧倒的な美しさ、可憐さで 一人残らず跡形も残さず完璧に焼き払ってくれる 振り向いて どうか いつものように誰よりも 鮮烈なスマイルを
2.
誰もいない国際病院の駐車場 そこで踊ると条約違反となる そこにおわした三人 あの子と私とジョージ あの子はそこでみかんを剥いた 私はようやく夜を迎えた ジョージは死んだ ファストダンスはもう踊れないぜようやく全部灰燼に還して 一週間くらい帰ってないけど ファストダンスはもう踊れないぜおわりのはじまりのおわり サークルを描いて真ん中で叫ぶ あの頃に戻して! 誰もいない国際線の搭乗口 そこで踊ると迷惑がられてしまう そこにおわした二人 そしてジョージの遺影 あの子が飛ばした時間軸 私が壊したアルバムの流れ ジョージは死んでる ファストダンスはもう踊れないぜようやく全部灰燼に還して 一ヶ月は家に帰ってないけど ファストダンスはもう踊れないぜだけど結末を打ち壊した サークルを描いて真ん中で叫んだあの頃に戻して! 跳ね疲れて倒れると曇り空を飛ぶ光 目をぎゅっとつむって来ない最後をバカにしたい ラストダンスはもう踊らないぜ ジョージと笑った日を思い出して
3.
簡単なことさ 食堂よりカフェーの方がお洒落 でもスタバには行かない 怖いから 低血糖より忌むべきものはない そう言って くだらない自意識に目をくれることもなく君は次のアイスを注文 「そんなことよりコーヒーのおかわりを早くちょうだい? 待ちくたびれてティッシュまで食べてしまいそう」 新しい美意識に目をくれることもなく君はモラトリアムを舌で溶かす
4.
I said 過去の音楽 3分間に無理矢理詰め込まれた思い出 心情はフラクタル 恋から水色を脱色 濃いから水色を脱色 本当に信じていいものなんてひとつだけ 帰り道にふと思いついたなんでもない歌みたいなの 腕の中に誰かがいたって そんなの捨ておいたってよい 腹の中に誰かがいたって そんなの捨ておいたってよい 頭の中に誰かがいたって そんなの捨ておいたってよい 無縁に生きられるから 川に投げつけたティーンエイジ・オリエンテッド・ロック バラけたテープがおもしろい 耳の中に残る塊 誰が知らぬまにこんなに 本当に信じていいものなんてひとつだけ 帰り道にふと思いついたしょうもない歌みたいなの 腕の中に誰かがいたって そんなの捨ておいたってよい 腹の中に誰かがいたって そんなの捨ておいたってよい 頭の中に誰かがいたって そんなの捨ておいたってよい 無縁に生きられるなら 雨の中に見えたスカイフィッシュを脳みその奥にかくして 真人間として生きたいんだろう 雨の中に見えたスカイフィッシュを脳みその奥にかくして いつか脳を食い破ってそいつが出てくる 帰り道にふと思いついたどうでもいい歌みたいに 腕の中に誰かがいたって それを捨ておくなんて無理 無縁に生きられぬから 本当に信じていいものなんてひとつだけなのに 腕の中の誰かがそれを捨ておいてしまった スカイフィッシュ・イン・ザ・ブレイン! 誰かの腕の中にいた自分も 誰かの腹の中にいた自分も 誰かの頭の中にいた自分も 何もかも捨て去って今は 脳みその奥にかくしたスカイフィッシュを雨の中に泳がせたいけど かくしたはずのスカイフィッシュは誰かと成り代わり 自分の脳からは既に一切の純真さも失われてしまっていた! しかし、それでよい 今は自分自身がスカイフィッシュとなり しがらみの降る中泳ぎ続ける
5.
6.
胸と一緒に声まで裂けそう 道端に潰れた体温 感傷過多の情緒で洗脳 高台に立って 存在価値のない街を見下ろして 「八月のお出かけたのしみだね」 音楽を聴きながら窓を睨んで 「工場街のまばゆい光たち」 川を超えても目に焼き付いたその光 とまどいを隠せない 飛び去るバスタオル えげつないお伽話 その譜割り 過ぎ去った灯台 暗闇に光る 私のすぐちかくにあるはずなのにもうどこにもいない 「八月のお出かけたのしみだね」 一見美しい駅に辿り着いた 「工場街のまばゆい光たち」 やがては海に沈みゆくその光 とまどいを隠せない いろんなものが近づいたり 遠ざかったり それは善かったり 悪かったり 悲しんだり 怒ったり 笑ったり 愛したり 憎んだり 切なかったり 優しかったり 美しかったり するけど ああ私はずっとどこを見ているのだろう それらに一度もそっと触れられないまま わたしはすこしずつ硬くなっていく
7.
00:10
8.

about

7th ep

credits

released November 18, 2018

All songs composed & written by せせせ (cicada_sss)
starring 初音ミク

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