迷​走​人​類​逃​避​の​す​べ​て

from 迷​走​人​類​逃​避​論 - the escapism by happyender girl

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lyrics

 八月も終盤に差し掛かり、無駄に涼しい一日。私は静かなサイクリングロードを歩いていた。全てを忘れて道端に咲く花、風に吹かれて揺れるのを見ている。
 停滞する日々は容赦なく私をすり減らしていくけれど、まだまだ元気です。
 雲は私を追い越して、空の向こうへと消えてゆく。私の大好きな人々のことを考える。
 迷走する頭は容赦なく私をすり減らしていくけれど、まだまだ元気です。
 私はいつか、私のせいで、私の大好きなヒトモノ全てに見捨てられ、緩やかに殺されるだろう。この世界のどこかにある、美しいひとたちの生きる場所に、私も行ってみたい。認められたい。受け入れられたい。ここに居てもいいよと、生きていてもいいよと。叱られたくない。逃げてしまいたい。ここに居てもいいですか。ここに居てはいけない気がする。独り善がりな私の作った、下ッ手糞な歌を歌う。空は晴れている。花は揺れている。私は笑っている。どこにもいられない。
 私はいつか、私のせいで、私の大好きなヒトモノ全てを見捨てて、緩やかに死んでいくだろう。この世界のどこかにある、あなたの笑っている場所に、私も行ってみたい。認められない。ここではないどこか。花を作ったんです。ゴミ箱に生ける花。叱られたくない。あなたに愛されたい。そこに行ってもいいですか。そこに行けるわけがない。私はあなたと指一つすら、絡めることができない。空は晴れている。花は揺れている。私は笑っている。どこにもいられない。
 書いた話は山のよう。描いた愛は花のよう。いつか散るこの世の定め。あなたにあげる。架空の愛する人。架空の花束を作って贈る。バッドエンドが嫌いです。みんな報われてほしい。現実の友人たちは私を許してくれるだろうか。どこにもいられない。どこにもいられない。
 願わくば私のこの思いが、数年後に、痛々しい傷跡となって、取り巻く現実に刻みつけられていますように。

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