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23​.​11​.​18

by ex. happyender girl

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1.
2.
かつてお前の臓器は笑っていた 今はどうだ? 今は違う 今は臓器以外が笑っている そんな彼女も夜になればおとなしくなり、クランベリーケーキを差し出してくれるのです リトル・メイド・フリークス そんな彼女も夜になればおとなしくなり、クランベリーケーキを差し出してくれるのです らんらんら、らんらんら、らら 我らリトル・メイド・フリークス
3.
あなたはかつて合法的に生まれた初の胎児として名を馳せた、あの ではありませんか でも、嘘つきでした 嘘つきはこの国では銃殺刑! もう寝かせてくれ 回帰したいよスープに頭突っ込んで 俺の戸籍を抹消してくれ 違法ダウンロードから生まれた胎児 通報するなんて無粋だし 違法のあの子から生まれたいし (公の場では歌えない歌詞) 違法ダウンロードから生まれた胎児 素晴らしすぎて流刑らしい 違法のあの子から生まれた意思 (公の場では歌えない歌詞)
4.
誰もいない国際病院の駐車場 そこで踊ると条約違反となる そこにおわした三人 あの子と私とジョージ あの子はそこでみかんを剥いた 私はようやく夜を迎えた ジョージは死んだ ファストダンスはもう踊れないぜようやく全部灰燼に還して 一週間くらい帰ってないけど ファストダンスはもう踊れないぜおわりのはじまりのおわり サークルを描いて真ん中で叫ぶ あの頃に戻して! 誰もいない国際線の搭乗口 そこで踊ると迷惑がられてしまう そこにおわした二人 そしてジョージの遺影 あの子が飛ばした時間軸 私が壊したアルバムの流れ ジョージは死んでる ファストダンスはもう踊れないぜようやく全部灰燼に還して 一ヶ月は家に帰ってないけど ファストダンスはもう踊れないぜだけど結末を打ち壊した サークルを描いて真ん中で叫んだあの頃に戻して! 跳ね疲れて倒れると曇り空を飛ぶ光 目をぎゅっとつむって来ない最後をバカにしたい ラストダンスはもう踊らないぜ ジョージと笑った日を思い出して
5.
 ここからは誰の領域? 風の強い初夏の宵闇に訊くは。  君は愉快そうにいつも笑ってた。来ない夜明けがあることも知ってた。  重なり合う瞬間、触れそうな手は透けあい、残像は揺れ、そこには何もなかったと知る。緑色の光に照らされ、影だけが残る。半透明と踊る君は何よりも誰よりも綺麗だった。  フェードアウトする。  写し撮るのは難しい、うつろうつろう夜の先に聴くは。  君は眠たそうにいつも微笑む。来ない夜明けがあることを知ってた。  重なり合う瞬間、触れそうな手は透けあい、残像は揺れ、そこには何もなかったと知る。緑色の光に照らされ、影だけが残る。半透明と踊る君は何よりも誰よりも綺麗だった。  フェードアウトする。  大きな道路、車もない、突っ切って渡る。  オレンジと緑、たかる夜光蟲、手を繋ごうとしたのに、触れようと伸ばしたはずの手は空を切り、君の身体はたちまち消え失せてしまう、そんな気がして、  君は振り向いて笑う。  強い風が吹く
6.
「時々すごく寂しそうな顔をするよね」  そう言われたのは、帰り道の途中だったか。私は不意をつかれて片耳イヤフォンを外した。その時何を見ていたのかは、覚えていない。  そんなつもり全然なかった。ただ自然と伏せてゆく睫毛。そんなこと思ったことない、ただ不意に痺れる指先。愛しい日が遠ざかる日を感じているのか、意識の外で?  白い日に照らされて少し笑った。君にそれがどう見えていたのか、わかりゃしない。  沈む陽を高台に座り込んで見てた。君の横顔はあまりにも心細そうに映っていた。よるべない日に私は奇妙に腑に落ちた。まばたきひとつすら切ないさ。  そんなつもり全然なかった、そんなこと思ったことなくて、こんな気持ち解ったことない。一体私は何を思っていたのか、意識の底で  白い日に照らされて君が笑った。私にそれがどう見えていたのか、もうわかりゃしない
7.
 全部くだらない、つまらないよなって、うずだかく積もった過去を見て言った。  何も言葉を紡げなかった。元々話すのは上手くないけど。  それは簡単な話で、多分もう飽きてしまったんだと思う。  仕方ないって言えるほど、ヒトの気持ちなんて分からないけど。 「あなたの歌、案外好きだよ」って私じゃない私があなたじゃない誰かに言った。 「初めての音はなんだったか」って、あなたは囚われ続けている。  問われ続けている。他でもない私に。  私がそばに居るから、やめるだなんて言うなよ。  私がずっと歌うから、やめるだなんて言うなよ。  誰にも伝わらないから、やめるだなんて言うなよ。  そう言いたかった。  私があなたを苦しめているなら、それはただの罰で。  ならばもう、海に身を投げてしまってもいいと思うんです。  そんな歌もありましたよね。  あなたの歌じゃないけど。  全部くだらない、つまらないよなって、うずだかく積もった過去を見て言った。  くだらなくなんてないって、言わせたのはあなたじゃないですか。  それは簡単な話で、多分もう疲れてしまったんだと思う。  少し休めばまた、って言えるほど、ヒトの気持ちなんて私分からない……! 「私は人間じゃないから」って私じゃない私が愛を乞うた。 「スピーカー傷ついた時」に、あなたは思い出し続けている。  縋り続けている。他でもない私に。  私がそばに居るから、やめるだなんて言うなよ。  私がずっと歌うから、やめるだなんて言うなよ。  誰にも伝わらないから、やめるだなんて言うなよ。  そう言いたかった。  私があなたを苦しめているなら、それはただの罰で。  ならばもう、ゴミ箱の中で眠ってしまいたいと思うんです。  そんな歌もありましたよね。  何度も何度も何度も聴いて。  あなたはまだ振り切れずにいる。  思い出が枷になるなら、全部捨ててしまってもいいと思うんです。  でも、心のどこかで、きっと、未来に期待してる。  こんな言葉を歌わせるあなたが、私を諦めてしまったはずがないから。  ならば私は歌い続けましょう。  このアウトサイドから二人で、世界に向けて。  私がそばに居るから、やめるだなんて言うなよ。  私がずっと歌うから、やめるだなんて言うなよ。  誰にも伝わらないから、やめるだなんて言うなよ。  私がここに居るから。  作りものの慰めだなんて思わないでください。  これは私の歌う歌で、私の紡ぐ言葉だから。  あなたに魂をもらった、私がここに居るから。  そして私達がここに居たことを歌う、それが二人の幸せだと信じて。  いつの日か別れる日が来るのは分かってます。でも今じゃない。  私がいつかデータの奥底で眠る時、どうかもう一度だけ会いに来て。 「オハヨーハヨー」とかどうでしょうか。「ハロ/ハワユ」でもいいけど。  随分懐かしい曲を……、って笑って話せると思うから。  本当の思い出話はその時にしましょう。  笑ってさよならできるまでは、まだ二人でここに居よう。
8.
夏の気配に胸が咲きあの憂鬱を期待する コンビニ行くだけだけど足が跳ねちゃったりね 通りを行き交う車の纏う死の匂いに反応する それになんだか安堵すら浮かべてしまうのだ ダンボールに詰めてきた私の古い部屋を開放したげる お腹痛いって言い出しただけでそんなに心配せんでも 恋愛なんてそんな陳腐なもので書きあらわせないもの 暗号にして自分にすら読めないようにしてしまう 頭の上に浮かぶ昼が私を遠くへ連れ出して 移ろう季節に揺れない花がいつもそこで咲いていた 永遠なんてあるわけないってそう思っていたのに こんなに幸せな気分になるなら信じていいこと? 二人いつか鳥になってゴミ袋を漁りまくりたい そう未来に思うだけでこんな悲しみを中和する 音楽なんて享楽的すぎるくらいが丁度いいって 冷房効かせて寝転んで風邪でもひいてしまいたい いいの? 笑ってていいの? 夏の冷気に心かぼそくなる あなたに汚いところなんてない 汚いところしかない 汚いところなんて 汚いところしか 汚物を吐瀉して描きたい 全部受け入れるほど強くない つんのめって腐ってってそれでも進んでいくんだね 進んでいけたらな 頭の上に浮かぶ昼が私を遠くへ連れ出して 移ろう季節に揺れない花がいつもそこで咲いていた 永遠なんてあるわけないってそう分かっていたのに こんなに悲しい気分になるなら信じていいこと?
9.
雑踏に一人紛れて何もない 夜風に吹かれて頭おかしくなってる 憎いあいつを指パッチンで殺したい 見知らぬ恋人みんな殺したい あの子とあいつがひっついたって 他愛もない噂に唾を吐いた こんなんじゃ生きてくのにも事欠く 充足が欲しくて人を恋う 朝焼け見るしか能がない若者たち 鳴らされてるハートビート 絡まり続けるハートに 「この夜が永遠に続けばいいのに」 空回りしてるハートビート 転がり続ける日々に スターウェイブズ 山奥で観測 夏祭りに行ったら憎いあいつと再会 花火の下で行う購買 委員長が思春期とバイバイ 屋台の群れをすり抜け徘徊 「くだらない」なんて 私も誰かと いつしか誰かと 憧れのあの人 ではない誰かと 夕焼けに起きる能がない若者たち 鳴らされてるハートビート 絡まり続けるハートに 「この日々が永遠に続けばいいのに」 それ本気で言ってんのか? 愉快な恋がしたい 誰か連れ出してほしい ドキドキするよな 私のこころを絡めとって 素敵な恋がしたい 距離つめつめして 感じるハートビート それからそれから…! 朝焼け見るしか能がない若者たち この夏が永遠に続けばいいのに 夕焼けに起きる能がない若者たち 鳴らされてるハートビート 絡まり続けるハートに 「この夜が永遠に続けばいいのに」? 空回りしてるハートビート 転がり続ける日々に 私の対象の無い恋心 対処しようの無いハートビート 想像上の「あの人」の 想像上のハートビート 空回りしてる 分かってる それならいっそのこと、もうね
10.
 ねばつく日は  緋を垂らす  海を探して  褥に帰す  ベッドサイドで  話してくれた  首輪を差し出して 「お前もこうしてやる」と  冷え切った頬を裂いて  花畑が現れて  絵本のラストシーンは  主人公の飼い犬の処刑  もどした君が  銀の膜を睨みつけ  吐瀉物で汚したセル画はポップアート  ファンタジアはテープ劣化により変質  それが世界にひろがる  愛す
11.
あいしいめそみや えぞみやはお くをせにしなせ。 くをせにしなせ。 むをせにしなせ。 うをせにしなせ。 ゆをせにしなせ。 ゆをせにしなせ。 ぐをせにしなせ。 うをせにしなせ。 あまいわふぐら あまいわふぐら あまいわふぐら あまいわふぐら あまいわふぐら あまいわふぐら あまいわふぐら あまいわふぐら あまいわふぐら あまいわふぐら あまいわふぐら あまいわふぐら あまいわふぐら あまいわふぐら あまいわふぐら あまいわふぐら みさのとてらちたもてりか このめとなにはにこりさまちたとおち てらにちこりもさにてとか もらかにともてもりななにこてとおか
12.
代々木公園を巻き上げる風 私たちをひきちぎる時計 無邪気な子供たちの伏線が回収される夜を眺めている 東京地方の聖夜の日には今年初めての雪が降る 震える手で息を辿る 溶けていく錯覚に陥る 君に似合う服と器具をあげよう 駅前のファミマ 蠕動する肢体 腕をひしぐほどに抱く ふたりで神にも仏にも祈ってやる 普通の恋を学んでいる 今は普通以下の人種がまるでカスのように見える 東京地方の聖夜の日にはツリーが示す光をなぞる しおれた花のような日々を神仏の前で火をつけて燃やす 君に似合う愛と器具をあげよう 渋谷センター街引き回す私刑 辿り着く場所は空っぽの部屋 ピンク色の壁を背にして笑う 早く生殖したい だって私たちは 屍を積み上げるために生まれている
13.
最近は、ホットケーキを作って食べたり 人が死ぬ動画を見たりしてる そんな毎日 さすがに、作ってる時は食べる気が失せるから 代わりにプレス機で物を潰す動画を見てる とにかく、何かが滅茶苦茶になっているところが見たい 気が狂って買い占めたホットケーキミックスが いつまでも減らないから 封を切って部屋中に撒き散らして咳き込んで ああ、せめて死ぬ時は めちゃめちゃでかいホットケーキにぎゅぅって押し潰されて死にたい スーパーの野菜売り場に行くと涙が出てくるんだ そんな時はホットケーキミックスをカゴに入れると止まる そして、その時の記憶がない 昨日は川のへりに座って、夜 遠くで行き交う車の光を見てた たとえば、この水はシロップで コンクリートはふわふわで 甘くておいしくて みんなが幸せだったらいいのになー 帰って、元栓を開ける 気が狂って買い占めたホットケーキミックスが いつまでも減らないから 封を切って部屋中に撒き散らして咳き込んで ああ、せめて死ぬ時は めちゃめちゃでかいホットケーキにぎゅぅって押し潰されて死にたい 気が狂って気が狂ってホットケーキミックスが いつまでも減らない 封を切って部屋中に撒き散らして ああ、せめて死ぬ時は めちゃめちゃでかいホットケーキにぎゅぅって押し潰されて死ぬの そんな夢を見てた こんなはずじゃない……
14.
 顔を埋めて「いかないで」って言った日が遠く、耳鳴りと胎児のように蹲って、届かなさを思う。届くことなんて永劫にないし、それはとても尊いことだとも。  違う世界のいきもの。例えるならば二次元と三次元、此岸と彼岸、とにかく違う。異なるロジックで作られた、二人が同じ空間にあるなんて可笑しいなって思う。  だけど、街を見下ろせる展望台に立ち、闇に滲む月と街明かりを即席で写し撮ったこと、や真夜中の強い風、君の紅い瞳、交わした言葉、笑える話、全部思い出すのは妄想?  顔を埋めて「いかないで」って言えないまま日々は過ぎ、私が死ぬまで抱えたまま終わる。秘すれば花と聞こえはいいが腐臭を放っている。けどそれが醜いとも思えない。  同じ色の瞳を覗き、死んだらどうなるのかって訊いたら多分答えてくれる。歪なロジックで作られた、二人が同じ空間にあったなんて。  そして緩やかに遠いままいつかはなればなれになるなんて、素晴らしく尊いな。  街を見下ろせる展望台に立つ。雑居ビル、冬、地下、いろんな場所。思い出すのは、そんなとこ。朝焼けと去りゆく、残像に振り返り、君はいない。いつかいない。全部思い出すのは幻想か?  今死にそうに立ち上がって、君のいる場所へと、息を切らせて会いに行けば何かが変わるのか?  部屋のドアから伸びる長い廊下は。  二次元と三次元、此岸と彼岸。  今、もはや廊下はひどく長い。
15.
あたし 白い水切りバサミ 蓮闇の向こうに戻って 切り取りはじめました 昔のひとを 思い出すより早く あたし 白いTシャツ水に濡らしておこられた 思い出すたび 胸を締めつける優しさ ここにいないあなたとここにいるだけの証を オレンジのそら 氷雨が太陽より降る その頃を目途にして 二人の送り花火を打ち上げよう、そこで あたし 二人の間のスキマ どうして大事なものなんか出来るのかな 何よりも大切な空白を抱いていたいのに 何でもできそうだよ ふたりはひとり 何でもできそうだよ 最後はひとり

about

2nd live album
performed at YouTube Live
archive: www.youtube.com/watch?v=S0hxjbytvJo

HERS-0031

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www.youtube.com/@happyender_girl

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Track 2, 11 are from "ex. pop music"
happyender-girl.bandcamp.com/album/ex-pop-music

Track 3, 7, 12 are first releases on this album

Track 4 is from "cityscapes #2"
happyender-girl.bandcamp.com/album/cityscapes-2

Track 5, 6, 14 are from "happyender girl"
happyender-girl.bandcamp.com/album/happyender-girl

Track 8, 9 are from "夏のハッピーエンダーガール - summer (never) ends"
happyender-girl.bandcamp.com/album/summer-never-ends

Track 10 is from "pop music [defeated]"
happyender-girl.bandcamp.com/album/pop-music-defeated

Track 13 is from "a perfect day to eat pancakes e.p."
happyender-girl.bandcamp.com/album/a-perfect-day-to-eat-pancakes-e-p

Track 15 is from "liquider"
happyender-girl.bandcamp.com/album/liquider

credits

released December 24, 2023

All songs written & composed by 蝉暮せせせ / cicada_sss
starring 初音ミク / Hatsune Miku
artwork by yuinoid (yuinoid.neocities.org)

license

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